2017/07

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生まれた時のことなんて覚えてない。



母ちゃんなんて、どこのどいつかも知らない。





覚えてるのは、寝ない町。
デカい音を出して動く機械たち。

つまらない表情の人間が闇夜でうごめいていて、
来てはどこかへ通り過ぎて行く。
オイラが覚えてるのはそれぐらいのもんだ。



寒くて、寒くて、
腹ぺこで、
めいっぱい鳴いて、鳴いて、声が枯れるまで鳴いて、
「助けて」って言ってたんだけど

でも誰も飯つぶ一粒もめぐんでくれなかった。


もう死ぬかと思っていた時、
この荒れた町が似合わない人間が、首をつかんで、毛布でくるんでくれたんだよ。
あれはあったかったなぁー。

毛布の中でオイラは  落ちるように   寝た。



気がついたら、これまで見た事のない白い部屋で目を覚ました。
あの人間もそこにいた。

食べるって事に慣れてなくてさ、最初はもどしちゃったよ。

ここじゃ食べ物もある。
あったかい毛布もある。


気がついたらずいぶん長い季節を、この部屋の窓から見て来た。
あの町は、もう どこにもない。


たぶんさ、
オイラはこれからもずっとここで食ったり、寝たりすんだと思う。

人生?
そんな先のことはわかんないぜ。

この人間とヨロシクやってくって事しか思いつかない。

この2LDKがオイラの世界の全てだ。






生まれた時のことなんて覚えてない。

母ちゃんなんて、どこのどいつかも知らない。





寝ない町。
デカい音を出して動く機械たち。

そんなもん、もう忘れた。



じゃぁ、寝る。





JUGEMテーマ:ねこのきもち








0時を回ったころ繁華街の路上で
2つの見知らぬ人は夜に出会う
それは夜明けまでの事なんだが。
彼らは愛しあう演技をするのだが、
ハートは夜の中で壊れてしまうだろう。

路地裏に見える
その場所は敗者の掃き溜め。
彼らはそこでじっと凍えながら、時間を待つ。
何も起きないのに。

彼らは信じもしない神に期待して、
またボトルを空にする。

夜の中には
夜の中には
彼らを吸い込んでしまう何かがあるのだ。
夜の中には


路地の暗闇に立つ、黒くてエロい服の女。
彼女はキャデラックの男を期待してる。
一度通り越して、また戻ってくるのを期待してる。
ヤツはもう戻ってこないのだが。


向こうの路地の人をよく見ててごらん。
誰だかわかるかい?
しばらくしたら振り向くからわかるよ。
 
その人はあたしだから。

私が夢を歌うとき...
私は自由の夢を見る。

夜の中には
夜の中には
彼らを吸い込んでしまう何かがあるのだ。
夜の中には

太陽が沈む時。
光が失われて行く。
全てが決着をつけようとする。
あなたがまた戻ってくるならば
その痛みを奪ってくれるだろう。
あなたは癒される。

私はわからないが。


夜の恋
あてもないのに。
私は今夜を愛して、今夜に沈んで行く。


夜の中には
夜の中には
彼らを吸い込んでしまう何かがあるのだ。
夜の中には



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 グラフィックデザイン




その頃の私はとても仕事で忙しく、
プライベートも複雑だったので、
とてもイラついていた。


友人と大塚で喧嘩をしてしまって、

とりあえずタクシーを拾った。




窓の外は夜。

ぼーっとした私の顔を照らす街の灯り。





「こんなこともあるんですね!」

急に運転手が話し始めた。


「なにが?」

「いやね、たまにはいいことがあるもんだなって。」

「?」

「こう景気が悪いとなかなかいい仕事がないんですよ。」
「大きい仕事を取ろうと思って池袋へ出てもまた大塚にもどっちまう。」


そうか。
私が頼んだ遠距離が、この運転手には喜ばしいことなのだ。

ふたりを乗せて、山手通りは流れる。





「あたしが東京に出てきたのは昭和35年でした。

新宿の友達のアパートに転がり込んでね、

それでタクシー始めたんですよー。」

「一日走って日当が50円。
カレーライスが一杯食べられるお金でしたねー。」

50円のしあわせ。
そんな時代もあったんだ。




タクシーは山手通りを進んで早稲田通りで右折。
高田馬場を進んで行く。

あぁ、私が二十歳で入社した会社があった場所だ。
あの頃は毎日一生懸命だった。




ふと小雨がフロントウィンドウを叩く。

ちょっと話してはまた黙るのが、客と運転手のルールなのか?






「その頃は車種が二種類あってね、

セドリック派とブルーバード派。

あたしゃーブルーバード派でしたっけ。」





この運転手は本当に喜んでくれている。この距離を。




その頃、私はお金に麻痺していた。

大きい仕事や売上げ目標。

紙の上だけの“億”という表現。


毎日がずるずると流れてしまって、何かを忘れていた。



たった数円のしあわせだってあるじゃないか。




もうすぐマンションが見えてくる。
そこでは家族が待っている。


それだけでしあわせじゃないか。







さーーっ。

「はい。つきましたよ。」


小雨は晴れていた。




「お忘れ物はありませんか?」


「いいえ。  みつかりました。」







ありがとう。


ブルーバードみっけ。







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耐震設備がしっかりしていて、どんな地震がこようとびくともしない都庁のテレビで被災地の様子を眺めて「天罰だ」とのたまった都知事、さらにとんでもない発言をしてくれました。その名は「花見自粛令」。
じっさいに「令」のかたちはとってないみたいだけども、桜の名所・上野恩賜公園では「うえの桜まつり」の実施を見送り、いたるところに自粛を呼びかける看板を設置してるとか。都内の桜名所も次々に似た策をとり、東京都では事実上、「花見自粛令」が実行される模様。
一応節電のため、という理由もあるらしいけど、都知事発言は明らかに自粛に力点がありやがる。昼間もやるなって言ってるわけだからね。
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このたびの災害で日本を襲った問題は無数にあるが、大別すると3つになります。
ひとつは被災者の生活と被災地復興の問題。
もうひとつは福島原発の問題。最後が、経済の問題。

経済は目に見える形で悪くなっています。
アジアの自動車会社が、東北の部品工場が生産を中止したために自動車生産に支障が出て、ヨーロッパから部品を買うことを選択したという。部品工場が元の生産体制を整えても、また取引してくれるかどうか。かなり難しい、といわざるを得ないでしょう。
こんな例がいくつもあるばかりでなく、首都圏の企業だって、計画停電のせいで通常営業しているとはいいがたい。
私は昨日、秋葉原をクルマで通過したんだけど、人がすくないことと、あの「世界の電気街」に外国人が全くいないことに慄然。
経済の停滞を身をもって感じる。こんなことは、平成不況のときにもリーマン・ショックのときにもなかったことです。
外需が減らざるを得ないならば、内需を活性化させなければなりません。
簡単にいえば、みんながお金を使うこと。それをやらないと、企業はモノが売れなくなって労働者の賃金をカットし、労働者はお金がなくなってモノを買わない、という悪循環になってにっちもさっちもいかなくなります。
いわゆるデフレ・スパイラルだ。
バブル崩壊以降、日本を幾度となく襲った現象ですが、今度のやつはたぶん、ヤバいほどデカい。

ガソリンがねえんじゃクルマは売れないし、電気がねえんじゃテレビは売れない。だとすれば、せめてそれ以外のものでお金を使ってもらわないといけない。よくいわれることですが、お金は血液と同じ。ちゃんと流れないと大きな害が出る。

みんながお金を使ってくれないと、政治だって困るんです。だって税収が減っちゃうんだから。日本はむろんのこと、東京都だって同じことです。

でも、アノ都知事は「花見」という、日本人の伝統であり元手も大してかからない(花はほっといても咲く)イベントを、「自粛令」で抑制してしまいました。

さらに、自粛の理由がまたどーかしてる。「戦時中の日本人の連帯感は美しい、見習うべき、だから自粛しよう。」
…その連帯感のせいで誰も講和を言いだせなくて、毎日空爆されて原爆2個くらって、それでも講和がいえなくて、どうしようどうしようと思っているときに本来意見をいわないはずの天皇が「御聖断」され、ようやく終戦に至った、という歴史の流れを知らないんでしょうか。

日本人の連帯感は美しい。それは認めたっていい。

でも、政治が・上から・連帯感を強制したりすれば、おかしなことになる。今度の花見自粛は戦時の悪しき連帯感と構造的に同じ。上野公園の職員だって、せめて昼間ぐらい花見したほうがいいと思ってる人はたくさんいる。でも都知事がいうもんだから、立てたくない看板を立て、自粛要請せざるを得ない。花見客をあてこんだ上野公園界隈の商店、テキ屋たちは商売あがったり。ヘタすりゃ倒産するところも出る予測は必須。

「今は花見なんかすべきじゃない」……そう思う人だけがしなければいいんすよ!

それがほんとの「自粛」です。政治が強制するなんて愚の骨頂。上に述べたとおり自粛は経済を悪化させるだけで、いいことなんてなにもないんだから!

都民のみなさん、震災も原発も経済も関係なく咲く美しい花を眺め、おおいに歓談してやろうじゃないですか! 幸いにもアルコールは買い占めの対象になってないから、しこたま買い込んでへべれけに酔っぱらってやりましょう。節電で夜がダメってんなら昼間やればいい。幸いにも最近は企業も早じまいですし、夕方ってのもオツなもんです。
花見の後にレストランや居酒屋に行ってもいいし、勢いで帰れなくなってマンガ喫茶に泊まるのもいい。調子に乗って風俗店に行くのもいいし、恋人どうしはラブホテルで一泊! とにかくクソの役にも立たない「自粛」なんてよそうよ。

春を謳歌すべきだ!

それが日本のためだし、東京都のためだし、ひいては被災地の人のためになる。きれいな花が咲いているのに一歩も外に出ず、自粛と称して鬱々と部屋に籠もっていたって、被災地の生活はちーともよくならないし、日本経済は悪くなるばかりだ。
もし都知事が日本のこと・被災地のことを真剣に考えているなら、花見自粛なんて決して言い出すべきではなかった。逆に花見を奨励して大宴会を開催させ、募金箱持った都職員を走り回らせるべき!

花と酒でいい調子になってりゃサイフのひももゆるむ。募金はたいそう集まるだろうし、「被災地復興チャリティー花見」と称して客からカネとってもいいんだ。みんな後ろめたい思いなく存分に宴会を楽しめる。

経済を抑制し人々を困窮に追い込み、日本と東京都の税収を減らし、そのうえ被災地の人たちのために募金を集める機会さえ奪う「自粛」。

都知事ご本人はおそらく愛国者のつもりだと思うけど、やってるこたぁ、その逆。


桜が持つ生命力から勇気をもらうのは今しかない!

桜の木になろう!



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東日本巨大地震から11日目。

あらゆる企業、人からの支援も大きくなって来た。



企業の場合はコーポレート・ガバナンスとして当然の事。
社会に貢献するために大企業は存在していなくてはいけない。
大儲けだけの集まりじゃない。


日立グループは素早く義援金を3億円
自社の拠点も大変なことになっているだろうに、早かった。
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ほぼ直後にはパナソニックグループから。
こちらは義援金3億円とラジオ1万台、懐中電灯1万個、乾電池50万個
企業の特性を生かした支援。
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ほかにも大小企業は次々と送り続ける。


びっくりな方法では六本木ヒルズ

六本木ヒルズは都市ガスによる自家発電システムを装備しており、
そのうちから3000〜4000kwを東京電力へ送電するという、なかなか真似できない支援。

一般家庭1,100所帯分の電気。
おかげで計画停電が若干軽減しているでしょ?








ジャニーズ・エンターテイメントもスゴい!

コンサート用電源車2台
支援物資輸送用トラック5台
軽油2,000ml
これらを指定被災地の避難所へ提供。

お金をぽーんと投げずに、適材適所に物資を送る。

それはなんだか、ジャニーズのマーケティング能力の高さをうかがわせる。




俳優、タレント、歌手も気持ちとして抑えられない。

マリナーズからはイチローが義援金1000万円
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神戸淡路大震災のお返しの意味もある。


韓国からイ・ビョンホン義援金7億ウォン
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他にも韓国からは
ペ・ヨンジュン10億ウォン
チェ・ジウ2億ウォン
リュ・シウォン2億ウォン
キム・ヒョンジュン1億ウォン
KARA新曲の収益を寄付

というありがたさ。



ニコニコ動画基金を設立
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AKB48は劇場を休止してグループで基金を創設。
5億円の義援金を送る。
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なんと日立グループより多い!(額の問題ではないのだが)

しかもメンバー大島優子のアメーバブログ『ゆうらりゆうこ』のコメント欄が今、
「どこで何が不足している」の連絡板になっていて、これも被災者への的確な支援になっている。




支援はお金でなくてもいい。

ロンドンブーツ1号2号の淳は、リスナーに呼びかけて懐中電灯と電池を集めた。
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内田裕也のアニキはロックンロール魂を込めて渋谷を行進。
勇気を送る。
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話題性で貢献しているのは、グラドル多田あさみの『大人の千羽鶴

千円札の裏に描かれた鶴をファミポートで送ろう!という寄付金キャンペーンなんだが、
その発想が素晴らしい!

アイディアひとつでも支援ができるという見本だ。

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日本人の民族性は『助け合い』のDNAにある。 と、私は思う。

お金だけじゃない。
気持ちを形にするだけでもいい。





たとえばさー。

スーパーの買い占めをやめるだけでも、それも支援となるんだよ。
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ほら。
カゴ一杯を半分に工夫するだけでも、

立派な支援なんだよ。

今からでも始めてくれないかな?






私は緩急クリエイティブとしても、
イチ個人としても僅かながら支援をした。


でもその内容は秘密。


被災地支援とは、
実行に意味のあることだから。














年越しのダイハツ・ミラ・ココアのCF。

なんだかよくわかんないけど、ウェンツくん。メールで告るの必死ですな。

なんでチョクで言へんねん?




1993年〜2003年の急激なケータイの普及後は、こんなシーンも登場したんでしょ?

「一日20本以上はメールくれないと即、別れる!」なんて人がいるもんね。今は。









その昔、この国には『ラブレター』という美しい習慣があった。




例の女の子が仕事にハマっていく末、ファッション画の上達のために
デッサンのスクールにも通い始めた。

昭和の時代。

「もっと、もっと、プロになりたい」
そんな思いの中で、スクールの先生のアシスタントはよく声をかけてくれました。

時には女の子の作画を生徒たちみんなに見せて、
「こんなダイナミックなデッサンは素晴らしいでしょ!」と、
盛り上げてくれました。



そのアシスタントは東京大空襲を超えて生き伸びて、
「芸術で日本を変えたい」なんて思っていた29歳でした。






「あのー」
「はい?」

女の子が居残りでデッサンに夢中になってる時に声をかけた。

「あのー、配給でキャラメルが出たんですよ。もらってください」
「いいんですか?」
「ええ。でもひとつお願いがー」

ちいさい箱の中でコロコロ音がする。

「家に帰るまで開けないでくださいね」
「?」



なんだかよくわかんないまま、
でも女の子は素直に世田谷の家までキャラメルを持って帰りました。


着替えて、夕飯の支度をして、お風呂をわかして・・・
あっ、そうだ。昼間の謎のキャラメルがあったんだ。


中には2個だけキャラメルが入っていて、ぽろっと落っこちた。

そして箱の中に手書きの文字が書いてあった。
なんだろう?んー?


開いて開けてみると、こう書いてありました。



「今度、ふたりで会ってください。お願いします!」


それがラブレターだった。
メールもFACE TIMEもない時代の精一杯の告白。

とても胸を打たれた。





プロになりたい女の子と、
芸術志向のお兄さん。


この二人は新しい日本を夢見て、
2年間の時間をかけて、

そして結ばれたのでした。






メールでカンタンに送れるラブ。

渾身のキャラメル箱に書いて届けたサプライズのラブレター。



さて、どちらが心に響くものなのだろうか?

どちらが長い愛を育むものなのだろうか?


2011年の今、
もう一度考えてみないかなぁ?

ハートマークの絵文字の数ではないんじゃないかな。












ねこ。


原宿に住むカメラマンの家で2番目に生まれ、

当時、駆け出しだったグラフィックデザイナーにもらわれた。



「にゃぁ」と鳴くことも少なく、

ブラウン管の上で人間を観察しているのが日課。





この家だけが彼女の世界。

外なんて窓から見てれば十分。


この家には人間が二人いて、

片方は“ミミ”と自分を呼び、
片方は“ポイ”と自分を呼んだ。

とりあえずどちらにも振り返って応えておいた。

名前なんてどうでもよかった。




人間は自分の母であり、
やがて姉になり、
友達になって、
いつのまにか幼子のように感じるようになっていた。




18年生きて、おもらしして、
こたつの横でその人生を全うした。

けっこういい人生だったと感じた。




その人生の中で、

三匹の子供を産んだことだけが、自慢。








その女の子は第二次大戦中に両親も兄も失い、

遠縁の叔父に引き取られて、思春期を迎えました。


世田谷の叔父の家風は『嫁入りが女の幸せ』。

そんな家風をその女の子はとても嫌っていました。



「戦争が終わってこの国は自由になったのよ。
 男とか女の役割も終わった、新しい国になったのよ。」

絶対に、男に頼らず一人で生きて行こうと誓ったのが、昭和二十二年の春。


「私にできること。」
それは心の中で決まっていました。

洋裁。

戦時中は禁止されていたそれを、彼女はその手で作ることで、
この国が生まれ変わると信じていたからです。




家族にナイショで、銀座の洋裁店に応募。
志願先はたくさんあったけど、一番難しいところから挑戦。
それが一発で合格!

「明日から出勤しなさい」

うわーい!



雇用法が曖昧だった昭和二十年代の職場は、完全な実力主義。

オーナーがダメ出しすれば、その日でクビ。
雇用保険などもなかった時代だ。


同期がどんどん去って行く。
気がつけば、同期はひとりもいなくなっていた。

「次は私だろうか?」
それでも現場では全力!
時には自宅に持ち帰って徹夜で働く。
先輩の中でも一生懸命食らいついていった日々。




「お嬢ちゃん。ちょっといらっしゃい。」

ついに自分の番が来た。
「もうダメなの?」





「あなたね。

 他のお針子が『あの女の子はやめさせないでくれ』って言うから、

 採用よ。」


先輩のお針子の、残す理由はこうだった。

「あの女の子は良く喋るから、楽しくて飽きない」



女の子は初めてのプロの仕事が好きだった。
だから楽しい職場にしたかった。

いつも流行の話題や、思いついたジョークを連発していたのだ。

もちろん手は休めずに。



プロの仕事は眉間にシワよせて猫背でやるのが全てじゃない。
喜びを体に感じて生きる場所なんだ。

そうやってオートクチュールはこの世に誕生するんだ。


そう知ったのであった。




そして“女の子”は、“キャリアの女”へ成長する道を歩み始めたのだった。










その昭和の女の子こそ、
今年81歳になる、
私の母の青春である。









俺様はお前と一緒に生まれた。

檻の中のDNA。

俺様はお前自身を食べて生きているんだ。

痛みのサイクル。

破滅の目の前に俺様は常にいる。

四つんばいになって崇拝してきただろ?

俺様はは感染症であり飢饉だ。

いつもお前の中にいて心をノックしている。

感じているだろ?



いたずら。

いじめ。

村八分。

差別。

虐待。

それはお前の中に存在する。

俺様と兄弟だからな。


お前の中に卵を産もう。

お前は焼けこげた魂でそれを感じ、

ケダモノに変わる。

そんな時、俺様が外に現れる。



お前は戦争に自分の子供を送るだろう。

できそこないの売春婦を提供すれば済む事さえ、

知ってしまったからさ。


お前が俺様を生み出したのだからさ。




お前が生まれた日。


俺様も生まれた。

俺様は人間によって生み出された。

蠅の王者。
人間の奥底にある欲望。
それが俺様。


聖ならない存在。

UNHOLY












「ウチの商品を助けてください!」


最近、そんな言葉をクライアントに投げかけられた。

初めての言葉だった。





大昔はイラストレーター志望。

結果的にグラフィックデザイナーとして採用されて、
最初は小バカにしていたトイ・ビジネスの面白さがわかるようになっていった。

世界的大ヒットも手掛けた。

全く売れなかった商品にトコトンつきあった事もある。



売れない商品。

そこには何か理由があるんじゃないか?

会議で結論づけられる「出来が悪かったからだ」。  本当にそれだけか?


じゃぁ、なぜあの時アンタは承認印を押した!? 愛がないな。




売り場が間違っていたのかもしれない。

タイミングがズレていただけかもしれない。

消費者の要求を追い抜いてしまったのかもしれない。

オーバーSKU。

カニバリ。


自爆する要因などいくらでもあるじゃないか。

この世に販売数0の商品はない。


生き返る可能性があったかもしれないのに廃棄されてしまう罪無きトイたち。

汚れてしまったそれを見るたび、私は胸が痛む。
だから、絶対に店舗の棚に返してやりたいと思う。




一日2億ヒットエントリーの検索エンジン集計の描く、幾多の曲線。

総数2億オーバーのブログ・エントリーの中に散りばめられたワード。


そこに偏見なく耳を傾けてみれば、その子の叫びが聞こえてくるのだよ。
聞いてごらん。






私はMBAを取得しているわけでもない。
大学の客員で受講しただけだ。

それでも商品を救うために、日々、データを掘り返している。






ふふっ。

もしかしたら私はマーケティングの医者なのかもしれないね。

無免許だから、ブラック・ジャックか。(笑






「ウチの商品を助けてください!」


わかった。
クライアントがそこに愛を持っているのなら。
私は全力で救う。





その代わり、
延命した時の報酬は覚悟しておけ。







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